【会員からの投稿】日本国際フォーラム公開シンポジウム「国際社会に発信される日中のナラティブ」(3月24日)
「平和的発展の道を歩む」。中国指導部は、1970年代後半以降、自国の発展と外交方針をこの「平和的発展」という概念で説明し、「自国の発展は脅威ではなく機会である」と国際社会に訴えてきました。
冷戦後30年余りで国力を増大させた現在の中国・習近平指導部は、この「ナラティブ」のもと、中国を国際秩序の構築者として位置づけ、「中国の発展そのものが世界の平和と正義の力を増大させる」と強調しています。
他方、日本は民主主義の価値である「自由」や「法の支配」を基盤としてアジアの地域秩序の形成に寄与してきました。近年では、「インド太平洋」という概念のもと、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を提唱しています。
このように、国家間競争が顕著な現在の国際社会において、日本と中国は、それぞれ異なるナラティブに基づく対外政策を展開しており、両国の間には大きな相違が存在します。
しかしながら、これは両国関係に対立の可能性のみが存在することを意味するものではありません。たとえそれが容易ではないとしても、両国のナラティブをめぐる対話を通じて、相互の対外政策の背景や意図を理解する分析枠組みを構築することができれば、ナラティブはむしろ相互認識を深める媒体となり得るからです。
このような問題意識のもと日本国際フォーラムは、2025年度に「相互信頼醸成に向けた日中間対話の促進」プロジェクトを立ち上げ、両国の相互認識の増進を図るための方策を検討してきました。これらの成果を踏まえて当フォーラムは、下記のとおりそのプロジェクトに参加した日本のメンバーからご報告いただく公開シンポジウムをオンライン開催いたしますので、ご案内申し上げます。本シンポジウムでは、日中双方のナラティブの構造とその相互作用について、日本側の視点から多角的に検討します。
記
- 日 時:2026年3月24日(火)16時30分から18時まで
- 開催形式:オンライン形式(Zoomウェビナー)
- 参加費:無料
- 使用言語:日本語
- 主催:公益財団法人日本国際フォーラム
- プログラム
開会挨拶:渡辺 まゆ 日本国際フォーラム理事長
基調挨拶:野々村 海太郎 外務省中国・モンゴル第一課課長
報 告 者 :加茂 具樹 慶應義塾大学総合政策学部長・教授
伊藤 信悟 国際経済研究所研究部主席研究員
質疑応答
モデレーター:菊池 誉名 日本国際フォーラム常務理事 - 申込方法:webフォーム( https://forms.gle/yZqGqzTai9FPoJPSA )、より、3月24日(火)12時までにお申し込み下さい。お申込みいただいた皆様には会合までにメールにて参加用URLなどの詳細を送信いたします。