【会員からの投稿】第5回質的比較分析(QCA)研究会(11/24)のお知らせ
質的⽐較分析(QCA)は、チャールズ・レイガンが1987年に著書『The Comparative Method』(University of California Press)で提起して以降、社会学、政治学のみならず、経営学や法学、医学など様々な分野で広がりを見せています。またJICAなど政策評価の現場においても⽤いられるようになってきました。QCAの関連文献の日本語訳(例えばリウー、レイガン2016、メロ2023)やQCAの教科書が多く刊行されるようになった中、QCAについて見聞きする機会は増えた一方、具体的にどのようにQCAを実践すればよいのかピンと来ていない⽅も多いのではないでしょうか。QCAに関心があるけれども、何をすることがグッドプラクティスになるのか。またQCAを使いたいけど、どうやって正当化すればよいのか。2020年の第1回から数えて第5回目となる研究会では、こうしたQCA実践に付きまとう悩みにどのように取り組めるのか、QCAの専⾨家による討論を交えて考えたいと思います。QCAのグッドプラクティスと正当化をテーマにして、研究会ではQCAの分析⼿続きの要点や実践例についても紹介していきます。そして研究会後は参加者のQCAへの具体的な関⼼に合わせて気軽に交流してもらう時間を予定しています。QCAに触れてみたいという⽅から、QCAについて既にご存知の⽅まで、奮ってのご参加をお待ちしております。
- パトリック・A・メロ(2023)『質的⽐較分析(QCA): リサーチ・デザインと実践』千倉書房(東伸⼀、横⼭⻫理 訳)。
- ブノワ・リウー、チャールズ・レイガン (2016)『質的比較分析(QCA)と関連手法入門』晃洋書房(石田淳、齋藤圭介 監訳)。
【⽇時】2025 年 11 ⽉ 24 ⽇(月)15 時より
【場所】Zoomによるオンライン開催(下記リンクより要登録)
https://list-waseda-jp.zoom.us/meeting/register/zUM9kzfUTuCIWAdr7-2_fQ
ミーティング ID:935 1096 3052
セキュリティコード:087875
【主催】科研費・挑戦的課題(開拓)「質的⽐較分析(QCA)の政治学における共創的展開-時間性・条件性・グッドプラクティス」(2023 年度~2027 年度)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23K17283/
【研究会のプログラム】
司会 粕谷祐子・慶応義塾大学
15:00 オープニング
QCAの概説と趣旨説明(日野愛郎・早稲田大学)
15:10 QCAのグッドプラクティス
「質的比較分析(QCA)の日本における受容と発展:実践レビューを通じたグッドプラクティスの考察」(新川匠郎・神戸大学、寺田健人・獨協大学、関颯太・コチ大学(院)、日野愛郎・早稲田大学)
討論 東伸一・青山学院大学、横山斉理・同志社大学
16:15 QCAの正当化
「質的比較分析(QCA)を使った探究の可能性:交互作用項を伴った回帰分析との比較を通じて」(新川匠郎・神戸大学、寺田健人・獨協大学、関颯太・コチ大学(院)、儲然・早稲田大学(院)、日野愛郎・早稲田大学)
討論 石田淳・関西学院大学
17:20 クロージングと参加者同士の交流
【お問い合せ先】
新川匠郎(shoniikawa☆harbor.kobe-u.ac.jp)
(☆を@にかえて送信ください)