【会員からの投稿】公開シンポジウム「ウクライナ戦争の勃発と《共通の安全保障》のゆくえ」(7月29日)のご案内

日本学術会議公開シンポジウムのご案内

【開催日時】2022年7月29日(金) 14:00~16:50

【名称】「ウクライナ戦争の勃発と《共通の保障》のゆくえ」

【開催地】オンライン

【開催趣旨】
 本シンポジウムは、2022 年 2 月 24 日のロシアによる侵攻で始まったウクライナ戦争について、なぜ対立が武力紛争化したのか、そしてこれから地球規模の共存の枠組みを再構築できるのかを、国際政治学、国際法、地域研究の観点から議論することを目的とする。 欧州における欧州安全保障協力機構(OSCE)は、特定の国家を排除せず、すべての国家を包摂し、互いに協力することで全体の安全を達成しようとする《共通の安全保障》の理念を体現するものであった。その下で、国内における《多数者による統治》と《少数者の権利》の両立を確認し、少数者の権利保障を理由とする武力による一方的な国境線変更の余地を狭めて各国の領土保全を確かにすることを目指した。今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、この共存の枠組みを大きく揺るがすものであった。本シンポジウムでは、(1)プーチン政権による武力行使の法的根拠、(2)旧ソ連圏における分離紛争の多様性、(3)共通安全保障と集団防衛との関係、及び(4)今回の戦争の「限定性」といった問題を設定して、ウクライナ戦争を学際的に議論し、今後の展望を示したい。

本 シンポジウムの詳細ならびに申し込みについては、学術会議ウェブサイトをご参照ください。
https://www.scj.go.jp/ja/event/2022/326-s-0729.html