【会員からの投稿】 講演会のお知らせ

◆タイトル:History, Territory and Japan’s Diplomatic Isolation in East Asia
         「歴史認識、領地問題を巡る東アジアにおける日本外交孤立」
◆講演者:トマス・バーガー
         (ボストン大学国際関係学部准教授/2011年安倍フェロー)

◆日時:2012年11月27日(火) 午後19時00分~21時00分
◆会場:テンプル大学ジャパンキャンパス、三田校舎5階
        東京都港区三田4-1-27

  ※講演は英語のみです。参加無料。

 日本の近隣諸国との関係は、これまでしばしば、歴史問題によって揺り動かされてきました。1982年からの歴史教科書改訂問題と、その後85年の中曽根首相による靖国神社参拝に端を発し、日本と近隣諸国間の過去の捉え方の相違が、アジアの地域政治を混乱させてきました。歴史を巡る意見の対立は、年を追うごとに、その頻度も、激しさも高まって来ています。最近は、この歴史認識の違いが他の問題と結び付けられる傾向があり、竹島(韓国名、独島)ならびに尖閣諸島(中国名、釣魚台)の領有権を巡る論争がその例といえます。双方とも、武力衝突はまだ起こっていないし、実際衝突の可能性も低いと見られています。しかしながら、歴史問題は、より深いレベルの地域統合の展望を困難にし、お互いに対する脅威と不信を煽り、不注意による事態の悪化の可能性を作ってしまっています。北方領土を巡りロシアとの関係が依然、膠着状態にあり、台湾までが尖閣諸島問題に関与してきている今日、日本は東アジアにおいてますます孤立の度合いを高めているように見えます。

 一体、歴史を巡る対立を引き起こしているのは何なのか。歴史認識の違いの対象となる事象が益々遠い過去のものになりつつあるにも関わらず、時が経つにつれて、歴史を巡る対立が激烈の度合いを高めているのはなぜなのだろう。そして、この歴史問題を緩和するか、少なくとも制御できるようにするために、日本と近隣諸国には何ができるのか考えていきます。

◆お問い合わせ先:
    SSRC Tokyo Office 米国社会科学研究評議会東京事務所
          Tel:03-5369-6085  
          E-mail: ssrc_mail (☆を@に置きかえてください)

    Institute of Contemporary Asia 現代アジア研究所
    Temple University テンプル大学日本校
       temple_mail (☆を@に置きかえてください)