【会員からの投稿】GGR/FFI国際会議「デジタル時代のプロパガンダ・偽情報・影響 ―グローバルな影響範囲、リージョナルな課題」(12月3日)開催のご案内

偽情報とその影響力に関する国際会議を開催します。影響工作研究を行う著名な研究者が世界中から集い、オンライン偽情報やプロパガンダの影響力に関する最新の研究成果を発表し、議論を行います。なお、本イベントは事前登録制で、定員は100名です。

【背景】
非民主的な国家や極小的政治的グループは過去10年間、人々に密かに影響を与え民主的価値に有害な操作を行うよう、管理が不十分なソーシャルメディア空間を利用してきました。例えば2016年(およびその後)のロシアによる米国選挙への干渉は、オンライン上での議論がいかに安易に操作可能かを示しました。新型コロナウイルスの発生により、世界保健機関はオンラインで広がる「インフォデミック」(ソーシャルメディアや報道機関を通じて配信される虚偽、陰謀論、事実の歪曲を含むプロパガンダ、偽情報、誤報)がコロナ対策を困難にしていると警告しました。ウクライナの事例は、特定国を標的にした虚偽のナラティブを長期間にわたりネット空間で発信し続けることの問題を改めて浮き彫りにしました。

一橋大学の研究者は、日本を標的にした中国の影響工作について革新的な研究成果を上げており、地域社会におけるネット空間での偽情報やプロパガンダの影響について理解を深めるべく、ノルウェー防衛技術研究機構上席研究員と共同研究を行っています。本国際会議では、影響工作研究を行う著名な研究者が日本とノルウェーをはじめ、世界各国から一堂に会し、この分野における最新の研究成果を発表するとともに、議論を行います。

【プログラム】

9時30分
<イントロダクション:ノルウェーと日本の研究>
インガ・M. W.ニーハマル駐日ノルウェー王国大使
アーリル・ベルグ(ノルウェー防衛技術研究機構上席研究員;一橋大学法学研究科客員研究員)
市原麻衣子(一橋大学法学研究科教授)
9時50分
<影響力の地平線 -影響工作研究>
ベレン・カラスコ・ロドリゲス(情報レジリエンスセンター主任研究員)
レア・ビョルグル(ノルウェー防衛技術研究機構)
10時45分
<影響工作における国家主体>
トビアス・セーテル(ノルウェー国防軍司令部・幕僚大学)
エリー・ヤング(フリーダムハウス、中国・香港・台湾担当リサーチアナリスト)
12時15分
昼休み
13時00分
<サブナショナルな影響力 -努力に見合うか?>
ルネ・ラファエルセン(元キルケネス市長)
TBD(沖縄関係者)
14時30分
<影響工作に対抗できるか?>
中谷昇(セーファーインターネット協会副会長)
スティーン・ステーンセン(SCAMプロジェクトリーダー)
16時00分
終了

【詳細】
日時:  2022年12月3日、9時30分16時00分
開催場所:一橋大学国立キャンパス マーキュリーホール(マーキュリータワー7階)
言語:英語(必要な場合、日本語への同時通訳あり)
主催者:グローバル・ガバナンス研究センター、ノルウェー防衛技術研究機構
事前登録フォーム:https://hrs.ad.hit-u.ac.jp/v33/entries/add/551
定員:100名

皆様のご参加をお待ちしております。