【会員からの投稿】成蹊大学アジア太平洋研究センター研究会『国際存在としての沖縄』(6月30日)のご案内
成蹊大学アジア太平洋研究センターでは、6月30日(木)にオンライン(ZOOM)にて研究会を開催いたします。参加を希望される方は下記Formよりお申し込みください。メールにて参加URLをお送りいたします。https://forms.office.com/r/Cn3TqcCzB6
お問い合わせは成蹊大学アジア太平洋研究センターcaps@jim.seikei.ac.jpまでご連絡ください。
◆日時:2022年6月30日(木)15時~17時
◆司会:宮崎悠(成蹊大学法学部教授、国際政治史)
◆趣旨説明:中村研一(北海道大学名誉教授、国際政治)
「国際存在としての沖縄」
◆報告:柴田晃芳(常葉大学法学部准教授、現代政治分析・安全保障)
「復帰運動と本土化――沖縄における「中道」運動の興亡――」
◆討論:池宮城陽子(日本学術振興会特別研究員PD、日米関係史)
◆趣旨
沖縄研究を専門としない3名の研究者、中村研一(北海道大学)、柴田晃芳(常葉大学)、宮崎悠(成蹊大学)が、各々の視点から沖縄という重要な対象を捉えようと行ってきた、共同研究「国際存在としての沖縄」の成果の一部を報告する。
中村による趣旨説明では、沖縄を「主権国家」と対比される「国際存在」として、また本土の「列島社会」と対比される「島嶼社会」として捉える共同研究の枠組みについて説明した上で、沖縄という存在、米軍基地、本土との差異といった事柄を「国際存在」「島嶼社会」という視点からどのように捉えることができるのかを検討する。
柴田報告では、戦後アメリカ統治下の沖縄において展開された復帰運動を、沖縄という存在のあり方を追求する運動と捉え、その中に現れた「中道」的運動の要素に着目し、「中道」運動の興亡について検討する。その上で、政治的対立軸や政党システムの中に現れていた沖縄の独自性が復帰運動の展開とともに潜在化され、沖縄においても本土に類似する構造が定着していく「本土化」の傾向が存在したことを示し、沖縄と本土との関係を捉える視点を提供したい。