【会員からの投稿】 【国際シンポジウム】「日本の韓国研究、韓国の日本研究と日韓国交正常化50周年:日韓1965年体制を『鍛え直す』ために」(3月14日)のお知らせ

東京大学現代韓国研究センターで下記の通り国際シンポジウムを開催いたします。
(3/9)★事前登録が必要になりました★
詳細: http://ut-ccks.net/events/2015/02/501965.php

【国際シンポジウム】
日本の韓国研究、韓国の日本研究と日韓国交正常化50周年:
日韓1965年体制を「鍛え直す」ために

◆日時:
2015年3月14日(土)10時ー17時30分
◆場所:
東京大学本郷キャンパス 福武ホール ラーニングシアター
(アクセス:http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/index.html )
◆言語:
日韓同時通訳
◆主催:
東京大学大学院情報学環 現代韓国研究センター
◆後援:
Korea Foundation
参加無料(★事前登録として参加申し込みをメールでお願いします★)
◆事前登録・問い合わせ:
ccks_mail (★を@に置き替えてください)
【事前登録メールの様式】
  タイトル:0314参加
  メール本文
    氏名
    所属
    連絡先メールアドレス

参照URL:http://ut-ccks.net/events/2015/02/501965.php


趣旨

 日本の韓国研究、韓国の日本研究は、客観的に相手国のこと、相互関係を研究することを目的とするものであり、関係をどうするべきだとか、こうあるべきだというような規範的な議論とは別次元であるべきだ。こうした見方も当然ありうる。他方で、社会科学であるからには、全くの価値中立性はあり得ないのであって、少なくとも、相互関係に関しては、何らかの規範的な志向を持ってしかるべきだという考え方もあるだろう。

 地域研究は、その地域のことや、その地域と自国との関係を理解することであり、それが中長期的に見て、日韓関係の「進展、改善」に貢献してきたと言えるのかもしれない。しかし、最近の状況を見てみると、相手を知ることによって逆に相手に「失望」し、相互理解を諦めてしまうということもあるかもしれない。研究者が政治、外交を直接担うわけではないので、直接的な責任を負うことは難しいが、そうした研究という知的作業が、現実の日韓関係にどのような影響を及ぼしてきたのか。これは、検証してみる必要はある。

 日本の韓国研究の担い手として現代韓国研究センターは5年間いろいろなことを行ってきたつもりだが、この5年間のうち、最初の2年くらいは、韓流ブームの名残もあり、それほど関係は悪くはなかったが、2012年以降は、ある意味では惨憺たる状況であった。一応の5年の区切りとして、一体、こうした研究という知的作業が現実の相互理解や関係改善とどのような関係性を持ってきたのか、もしくは持つべきであるのか。さらに、その結果、現状をどのように診断するのか、などを、研究者の立場から考えてみたい。

開会式(9時50分~10時)

開会挨拶:
木宮正史(東京大学、現代韓国研究センターセンター長)
祝辞:
吉見俊哉(東京大学、副学長)
柳興洙(駐日本国大韓民国大使館、特命全権大使)
尹錦鎭(韓国国際交流財団、交流協力理事)

Ⅰ 第1セッション(10時ー12時):日本の韓国研究を問い直す

司会:
木宮正史(東京大学)
報告
  • 日本の学会における韓国研究について:木村幹(神戸大学)
  • 日本の大学における韓国研究教育について:木宮正史(東京大学)
討論
  • 韓国研究者の立場から:金元(韓国学中央研究院)
  • 日本研究者の立場から:鄭在貞(ソウル市立大学)

昼食(12時ー13時)

Ⅱ 第2セッション(13時ー15時):韓国の日本研究を問い直す

司会:
外村大(東京大学)
報告
  • 日本研究について韓国現代日本学会から:陳昌洙(世宗研究所)
  • 日本研究について韓国日語日文学会から:崔在喆(韓国外国語大学校)
討論
  • 日本研究者の立場から:三谷博(東京大学)
  • 韓国研究者の立場から:三ツ井崇(東京大学)

Ⅲ 第3セッション(15時20分ー17時30分):ラウンドテーブル

司会:
木宮正史(東京大学)
参加者全員(9人)

日本の韓国研究、韓国の日本研究は、日韓関係にどのようなスタンスで臨んできたのか。どのような意味で貢献してきたのか。もしくは、そうしたことを考える必要はない、もしくは考えるべきではないのか。
日韓関係の歴史から見た現在:なぜ、今、日韓関係なのか?