関西例会11月例会のお知らせ
日本国際政治学会関西例会では、11月24日(土)に下記の通り例会を開催致します。今回の共通テーマはアジアにおけるネイションの形成です。連休の谷間ではございますが、どうぞ奮ってご参加いただき、活発な議論が展開できればと思います。参加費ならびに事前申し込みは不要です。
記
日時: 2012年11月24日(土)午後3時‐6時
場所: 関西学院大学・大阪梅田キャンパス 1402号教室
(大阪梅田 茶屋町、アプローズタワー 14階)
(会場アクセス: http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/)
報告者:
金容賛氏(立命館大学)
「大韓帝国期におけるネイション形成過程と義兵運動の役割について」
本研究報告では、日露戦争以降展開していく義兵運動について取り上げ、「他者」の意識化とともに「我々」の意識がどのように生成されていったのかを解明することを目的としている。韓国におけるネイション形成過程を考察するためには、「他者」の存在を把握するとともに、ネイションとなる範疇内部の「内的相違」による政治勢力間の対立が、どのように克服されていくのかについて分析する必要がある。したがって、本報告は、①大衆が義兵運動に参加するまたは動員される契機、②義兵組織のなかで重要な役割を担っていた猟師の砲手の存在、③義兵運動と愛国啓蒙運動との相関関係の変化など、義兵運動のナショナリズム的特徴に注目したものである。
吉田豊子氏(京都産業大学)
「民族主義と現実主義の狭間で―1945年の中ソ交渉での国民政府のモンゴル問題への対応―」
モンゴル問題なしには中ソ関係を正しくとらえることができないと主張する研究者がいるように、モンゴル問題は中ソ関係において重要な位置を占めている。本報告は中ソ関係全体を視野に入れながら、主に近年公開された国民政府側史料に基づいて、1945年の中ソ友好同盟条約の締結交渉における国民政府のモンゴル問題への対応の過程を取り扱い、それが民族主義と現実主義との間で揺れ動いていた、という新たな視点を提示したい。
討論者:
馬暁華氏(大阪教育大学)
司会:
池田慎太郎氏(関西大学)
お問い合わせ先:
大津留(北川)智恵子(★を@に置き替えてください