【会員からの投稿】 「保護する責任」シンポジウムの開催(1月15日)のお知らせ

2017年1月5日 一部内容を修正しました

日本国際政治学会会員各位
 大阪大学大学院国際公共政策研究科・稲盛財団寄付講座「グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション」は、下記のとおり「保護する責任」についてのシンポジウムを開催いたしますのでご案内申し上げます。
 以前にご案内させていただいた際に基調講演でのご登壇を予定しておりましたエドワード・ラック先生については、急用のため来日いただけなくなりましたが、今次シンポジウムのための撮りおろしビデオの形でご講演いただくことになりました。
 是非皆様のご参加を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

大阪大学 中内政貴

◆テーマ:「『保護する責任』の15年と日本:共有する人道危機に取り組む」
◆主催:大阪大学国際公共政策研究科稲盛財団寄付講座
       「グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション」

◆日時:2017年1月15日(日)13:00ー17:30
◆場所:大阪大学中之島センター 10階佐治敬三メモリアルホール
       https://www.onc.osaka-u.ac.jp/index.php

◆趣旨:2001年12月に「保護する責任」が提言されてから15年が過ぎた。この間、国際社会では議論が吹き荒れたが、日本では、人道危機も難民問題もまして人道的介入も、「遠い世界の出来事」であり、決して多くは語られてこなかった。だがその一方で、間違いなく、この世界の人道危機は我々共有の危機である。実際、様々な立場から、この危機と向き合ってきた日本人も存在する。本シンポジウムでは、「保護する責任」概念の発展に大きく貢献した、E・ラック元保護する責任担当国連事務総長特別顧問からの発題を基に、日本の研究者・実務家との議論を通して、日本も共有する危機への取り組みについて考える。

◆シンポジウム概要:
2017年1月15日(日)13:00ー17:30 (総合司会:中内政貴(大阪大学准教授))

・ビデオ講演 エドワード・ラック(コロンビア大学教授、元「保護する責任」に関する国連事務総長特別顧問)

・若手研究者・実務家報告 (司会:千知岩正継(北九州市立大学))
政所大輔(神戸大学)
 「保護する責任の実施と人間の安全保障」
牧秀崇(JICS)
 「保護する責任原則の実務面での使われ方
  ――改訂試論と『国際介入法』への昇華にむけて」
中村長史(東京大学)
 「出口戦略の時代における保護する責任」

・パネルディスカッション (司会:星野俊也(大阪大学教授))
長有紀枝(立教大学教授)
吉崎知典(防衛研究所特別研究官)
東大作(上智大学准教授)

・『資料で読み解く保護する責任』の紹介(大庭弘継(京都大学研究員))

◆お問い合せ先:
    中内政貴(大阪大学大学院国際公共政策研究科・准教授)
nakauchi_mail(★を@に変更の上、お送りください)