【会員からの投稿】 日本学術会議公開シンポジウム「亀裂の走る世界の中で--地域研究からの問い」(2015年10月3日)のご案内

日本学術会議公開シンポジウム
「亀裂の走る世界の中で--地域研究からの問い」

◆日 時:2015年10月3日(土)13:00ー17:00
◆場 所: 早稲田大学大隈小講堂

◆開催趣旨:
ここ数年、世界各地ではさまざまな「亀裂」や「断絶」が、暴力的な形で表面化している。このような「亀裂」は人種対立や「原理主義・過激主義」といった言葉で説明されたり、理解を越える異世界の問題として描かれたりすることが多い。しかし、問題の背景には人種・民族や宗教だけでなく、貧困と格差、包摂と排除、安全保障や利権対立に加え、歴史的経緯が複雑に絡み合っている。そのような問題意識から、本シンポジウムでは、中東、ヨーロッパ、アフリカ、米国、ラテンアメリカ、東南アジア、東アジア・日本を対象とする地域研究の専門家を招いてそれぞれの地域にみられる「亀裂」や「暴力」について語ってもらう。地域研究者の対話を通じて、地域間の対比や関連性を考えるとともに、「亀裂」の暴力化を防ぎ、緊張緩和を導く方策についても議論したい。

◆プログラム:

総合司会 桜井啓子(日本学術会議第一部連携会員、早稲田大学教授)

第一部 13:00ー14:00

趣旨説明
西崎文子(日本学術会議第一部会員、東京大学大学院総合文化研究科教授)
基調報告
内藤正典(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授)
「イスラームからみた『亀裂』のあり方」

   (休憩)

第二部 14:15ー17:00
パネルディスカッション「地域からの視点」

司 会
貴志俊彦(日本学術会議第一部連携会員、京都大学地域研究統合情報センター教授)
ヨーロッパ
宮島喬(日本学術会議第一部連携会員、お茶の水大学名誉教授)
アフリカ
武内進一(日本学術会議第一部連携会員、日本貿易振興機構アジア経済研究所 地域研究センター長)
米 国
中條献(桜美林大学人文学系教授)
ラテンアメリカ
大串和雄(日本学術会議第一部連携会員、東京大学大学院法学政治学研究科教授)
東南アジア
宮崎恒二(日本学術会議第一部会員、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究科教授、副学長)
東アジア・日本
外村大(東京大学大学院総合文化研究科教授)

   (休憩)

総合討論

閉会の辞
小松久男(日本学術会議第一部会員、東京外国語大学大学院総合国際学研究院特任教授)
◆主 催:
日本学術会議地域研究委員会地域基盤整備分科会・多文化共生分科会
早稲田大学イスラーム地域研究機構
◆共 催:
地域研究コンソーシアム(JCAS)、
地域研究学会連絡協議会(JCASA)、
京都大学地域研究統合情報センター(CIAS)、
NIHUプログラム・イスラーム地域研究東京大学拠点(TIAS)

◆問い合せ先:sympo20151003 (★を@に置き換えてお送りください)